パニック障害について(症状)
病気の中心症状は激しい不安です。
形容のしようがない体の底からわきあがる理由のない不安と、種々な不安の身体的症状からなるパニック発作が、急性期の中心症状です。
いろいろな体の症状を出しますから、この病気が診断されるまでに多くの医師を訪問する患者さんが時々みられます。
医学的検査で異常がなく、繰り返し、または、持続的にいろいろな身体症状が出る場合は、パニック障害を疑ってください。
パニック発作
パニック障害を抱える患者さんは、日常生活にストレスを溜め込みやすい環境で暮らしていることが多く、
発作は、満員電車などの人がたくさんいる閉鎖的な狭い空間で起こりやすく、車道や広場などを
歩行中に突然、強いストレスを覚え、動悸、息切れ、めまいなどの自律神経症状と空間認知
(空間等の情報を収集する力)による強烈な不安感に襲われる事もあります。
症状や度合は、患者さんによって様々だが軽度と重度症状があります。
しかし軽・重度患者ともに発作が表れる時に感じる心理的(空間認知など)印象としては、
同じような傾向が見られ、漠然とした不安と空間の圧迫感や動悸、呼吸困難等で
パニックに陥り、「倒れて死ぬのではないか?」などの恐怖感を覚える人が少なくありません。
先に挙げた自律神経症状以外にも手足のしびれやけいれん、吐き気、胸部圧迫のような息苦しさなどが
あるが、それ自体が生命身体に危険を及ぼすものではなく、また突然発症し、多くの場合、
数分から数十分持続して自然に消失します。
予期不安
患者は、パニック発作に強烈な恐怖を感じる。このため、発作が発生した場面を恐れ、
また発作が起きるのではないかと、不安を募らせていく。これを「予期不安」といいます。
予期不安になると、神経質になりパニック発作が繰り返し生じるようになってしまいます。
広場恐怖
パニック発作の反復とともに、患者は発作が起きた場合にその場から逃れられない恐怖と妄想し、
不安になってしまいます。
さらに恐怖が強まると、患者は家にこもりがちになったり、一人で外出できなくなることもあり、
このような症状を「広場恐怖(アゴラフォビア)」といいます。
広場恐怖の進展とともに、患者の生活の障害は強まり、社会的役割を果たせなくなっていきます。
そして、この社会的機能障害やそれに伴う周囲との葛藤が、患者のストレスとなり、症状の慢性化を推進します。
非発作性愁訴(しゅうそ)
激しくなく、持続的な種々な症状。急性期を過ぎると出現します。
具体的には、息苦しい、胸がザワザワする、地面が揺れるような感覚、頭が重い・痛む、体が重い、
目がちくちくする、血の気が引く、頭の浮動感、雲の上を歩く感じ、手足がしびれる、微熱、耳がツーンとする等々です。
パニック性不安うつ病
予期不安や広場恐怖により社会的に隔絶された状態が続くと、そのストレスや自信喪失などによって
うつ状態となる事もあります。
元来うつの症状が見られなかった患者でも、繰り返し起こるパニック発作によって
不安が慢性化していくことでうつ状態を併発し、実際にうつ病と診断されるケースも多く報告されています。

















